通訳案内士2次試験体験記【試験の具体的な内容を知って対策しよう】

2025年12月14日、通訳案内士試験(中国語)の2次試験を受けてきました。
来年以降に初めて受験する方の参考になるよう、試験の様子をシェアしていきます。
具体的な難易度を把握するのに役立つはずです。

試験会場と受付時間

会場は東京の明治学院大学でした。私は朝9時から受付開始と、一番早い時間帯になってしまったため、前日に東京に来て一泊しました(家から会場まで3時間半以上かかる)。安全策をとっての前日入りでしたが、これによって逆にハプニングが発生します。試験当日の朝にホテルの剃刀で髭をそるのに失敗して顔が血だらけになってしまったのです!この血が一向に止まらず、結局いくらかの血を顔につけたまま試験をする羽目になりました。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。採点項目に「身だしなみ」などというものは含まれていませんが、もしかしたら減点されたかも…

このように意外なところに落とし穴があるかもしれないので、事前に当日の流れを想像しておくことが大事だと思います。

服装について

スーツを着ていくべきか?という疑問がありました。ネット上には「スーツで行ったほうが安心」という意見が散見されましたが、私はスーツではなくフォーマル寄りのジャケットを着て行きました。会場に着いてみると、予想に反してスーツを着ている人はほとんどいませんでした。いろいろな服装の方がいらっしゃったので、よほど変な格好でなければ服装は問題ないと思います。

試験問題の概要

まず、どういう形式の試験なのかを説明します。
問題は大きく3つのパートに分かれています。①プレゼンテーション、②通訳、③シチュエーション問題です。
回答は全て中国語で行い、試験時間は全部で10分程度です。

①は主に日本文化に関する3つのテーマを試験官から与えられ、その中から1つを選び30秒の準備時間を経た後、2分間程度でそのテーマについてプレゼンをするというものです。プレゼンのあと、話した内容に関する質問が数問なされるのでそちらにも答えます。

②は試験官が読み上げる日本語(20数秒くらい)を聞き、直ちに中国語に訳して喋るというものです。制限時間は1分間です。メモを取りながら聞くことが許可されています。

③は試験官を観光客と見立てて、「もし実際のガイド業務中にこんな状況になったらどう対応するか」という問題です。例えば、「訪れた店が現金払いしか対応していないが私は現金を持っていない。どうするか?」などです。なお、この問題は前の通訳問題から内容が繋がっています。

全体の特徴としては、問われる可能性があることの範囲があまりにも膨大であることが挙げられます。日本文化のほか、観光地、歴史、時事的なことなど多岐にわたります。受験してみて、中国語のレベルよりも日本に関する知識のほうが重要な試験だと感じました。聞かれたことへの答えをそもそも知らなければ、中国語が上手くても無意味だからです。

また、通訳問題で取るメモは、まず書ききれません。話す速さのほうが書く速さより当然速いからですね。書ききれないから、訳すべき内容を忘れてお手上げという事態になります。したがって、通訳問題の攻略には相当な練習が必要です。コツは数字や固有名詞など絶対外せない単語を確実にメモすることです。それ以外はメモに頼りすぎるのではなく「こんなこと言ってるな~」と話の大筋を頭でしっかり記憶するよう努めます。満点は不要なので、細部まで訳しきれなくても仕方ありません。時間制限もきつく、しっかり練習しないと1分以内で喋り終わるのは困難です。

本番の様子

それでは本題に入り、私が受けた試験はどんなだったのかをお話します(実際は通訳問題の読み上げ以外は中国語で話していますがここでは全て日本語で書きます)。

プレゼンのテーマは「しゃもじ」と「スーパー銭湯」とあと1つは忘れてしまいました。判明したらまた書きます。「しゃもじ」を選んだ場合「ご飯をよそる道具です」以外に言うことが思いつかなかったので「スーパー銭湯」に決めました。とはいえ「スーパー銭湯」がどんなものか知らなかったので普通の銭湯の話をしました。

話した内容は以下のとおりです。「銭湯とは日本の浴場です。ボイラーを使ってお湯を温めるところが温泉との違いです。入浴するときには守らなければいけないマナーがあり、例えば入浴前には体を洗い、タオルは湯に入れてはいけません。これらはみんなが気持ちよく銭湯を利用するためのマナーです。銭湯の価格は安価で、気軽に利用することができます。ぜひ体験してみてください。」

少々短いですが何も言えない最悪の事態だけは回避し、ひと安心です。時間も2分以内には言えていたと思います。続いて質疑応答では、案の定「スーパー銭湯と銭湯の違いはなんですか?」と聞かれてしまいました。これは完全にお手上げだったので「あとで調べておきます」と答えました。

ちなみにスーパー銭湯とは普通の風呂に加えてサウナや食事処、漫画コーナーにマッサージを受ける場所などいろいろな施設が合わさった大きな娯楽施設だそうで、落ち着いて考えれば推測できたなと、後で悔しく思いました(落ち着いて考える時間なんてないけど)。

次の質問は「銭湯の価格はどれくらいか?」で、「500円くらいです」と答えました。その次が「携帯電話で支払いできるか?」で、「おそらくできません、現金を用意する必要があります。」と答えました。
意外と簡単な質問も飛んでくることがわかりました。これは救いですね。

続いて通訳問題です。詳しくは覚えていないので一部しか書けませんが「日本は安心・安心な国で…(中略)、日本には独特なデザインのトイレがあり、わざわざそれを見に日本に来る外国人旅行客もいる。」という問題で、精度は高くないかもしれませんが一応時間内に訳し切ることができました。

最後にシチュエーション問題です。旅行者は独創的なデザインのトイレ及びその他の建築物を見に日本に来たという設定です。最初の質問は「どこのトイレを案内してくれますか?」です。これも完全に知識不足で困りました。何も言わないよりはマシだと思い口からでまかせで「高輪ゲートウェイシティのトイレはおしゃれできれいです。」と答えました。これに対して突っ込みは飛んできませんでした。

次の質問は「日本のトイレを利用するにあたって私たち中国人旅行者が注意すべきことはあるか?」でした。私は「ないと思います。日本のトイレはきれいかつ安心して利用できます。トイレットペーパーも流せます。」と答えました。

続いて「お金がかかる公衆トイレはあるか?」と聞かれ、「ありません。」答えました。盛大に間違ってますね。ここでも知識不足を痛感しました。

最後に「日本の独創的なデザインの建築物を案内してください」と言われました。これは瞬時に答えるのは難しいですね。一次試験対策からの積み重ねが物を言います。私は「東京駅はいかがですか?ある有名な建築家がデザインしたもので、レンガを使い、赤くて、横に長いです。」と答えました。稚拙な説明ですね(ノ∀`)アチャー

これに対して試験官は「それはいつ頃の建築物ですか?」と質問し、私は「1940年代です」と答えました。また間違ってますね、正しくは1914年でした。最後の「4」を間違って記憶していたようです。

以上です。始まる前は緊張しましたが始まってしまえばあっという間に終わりました。
合格発表は2月6日です。結果が出たらまた書きます。

まとめ

振り返ってみるとやはりこの試験では中国語のレベルよりも日本に関する幅広い知識のほうが大事です。ぜひこの点に注意して対策してみてください。

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Posted by shota